平成の時代から解決しない様々な社会課題。
大人は日々子どもに宿題をしなさいと言いがちですが、渦中の子どもから大人に出された宿題、あなたはどう答えますか? 取り組みますか?
“第2問
ぼくはわるいこです。
パパやママに、いつもおこられます。
たたかれたり、けられたりしないようになりたいです。
いいこになるほうほうをおしえてください。(5さい)”
【問題の解説】
虐待の多くは実親から。それでも親を慕う子どもも
増加し続ける虐待、その多くが実親によるものです。しつけの名の下で暴力を受けると、叩かれるのは自分が悪いからだと、子どもは自分を責めてしまうことがあります。やがて暴力はエスカレートし、最悪の場合は虐待死につながりかねず、そうでなくても子どもの体や心に深い傷を残してしまいます。
子育てが難しい社会に
こう聞くと「けしからん親だ」などと思われがちですが、虐待は親だけの問題ではありません。
例えば、人間関係が希薄化し、地域や親せきの協力もなく孤独な子育てをしていたり、相談先にアクセスできなかったり、相談する気力さえなかったり、
不安定な雇用が増え、経済的にも精神的にも余裕がなくなっていたりするなど、虐待増加の背景には社会的な悪条件に追い込まれた人々が増えているとも言えるのです。
「体罰もしつけには必要」と4割が考える社会
さらに、日本の大人の5人に2人は体罰を容認しています。(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの2021年調査より)「自分も叩かれて立派に育った」「愛の鞭」と肯定的に考える人もまだまだ多いのです。
この宿題に取り組んでいる大人の一人に、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事などを務める高祖常子さんがいます。
高祖さんは、体罰・虐待をなくすために、どんなことをしているのでしょう? 活動するにあたってどんな壁にぶつかっているのでしょう?
自分にもできることがあるーそんな風に思えるヒントをお話しいただきます。
積み残されている宿題を、みんなの力で終わらせる。
子どもからの宿題を解かない大人たちは確かに多いけれど、だからといってあきらめたくない。この夏、あきらめない子どもと、あきらめない大人が集います。
大人が解かない宿題を出す子どもたちと、
解く方法を考える大人が集う!
コエール 2021
日時:2021年7月3日(土)13:30開演
場所:オンライン配信
人知れず苦しんでいる子どもたちに光をあて、その問題を解決するために、すでに行動を起こしている人、行動を起こし始めた人と一緒に考え、アクションを起こすイベントです。