「コエール2023」でスピーチする若者「イルミネーター(イルミ)」と、一人ひとり個別にスピーチづくりをサポートする社会人「エンパワ」が2月下旬、それぞれオンラインでの初顔合わせの機会を持ちました。
イルミはすでにブリッジフォースマイル代表「えりほ」と公認心理士の「やすみん」とZOOM面談でお話していますが、他のスタッフやエンパワは初めての顔合わせになるのでドキドキです!特にTwitterやInstagramなどでイルミネーター候補者探しをコツコツ頑張ってきたB4Sスタッフ「みみろん」。元児童養護施設職員の経歴を活かしてきめ細やかな対応で連絡役を担ってきた彼女はいつもよりも緊張した面持ちです。
今日の目的は、今後一丸となってコエールを作り上げていくためにお互いに理解を深めて、デリケートな過去の経験に触れるスピーチ作りに欠かせない心理的な安心安全の基礎を作ること。お互いを知ることができるように、様々なトピックについて話を進めていきます。アンコンシャスバイアスの講義を受けたり、人となりや価値観を知るためにいくつかのワークしたりして、関係を深める時間を持ちました。
ワークショップではmiroを活用し、テンポよくイルミネーターの自己紹介や質問タイムが進んでいきました
ワークショップスタート時は初顔合わせということでお互いに様子を探り合いながら進行していましたが、幾度も小チームを編成して会話を重ねていくことでだんだん緊張もほぐれて巣顔が出てくるようになりました。
次回は、じっくり、しっかり、イルミとエンパワの関係性をさらに深めるために合宿を行います。ここで、スピーチ本番までイルミに伴走するエンパワとチームを結成します。また、子どもを取り巻く社会問題を学び、自分の経験から訴えたいテーマを決めて調査していくための準備に入ります。乳児院の施設長や弁護士、新聞記者など社会的養護の分野に詳しい方々にオンラインで参加していただき話を聞くなど、更に自分たちが向き合っていく問題について知見を深めていきます。
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「コエール」は、児童虐待や離別などの事情で親を頼れず成長した若者が、同じような境遇で、今この時も苦しんでいる子どもたちを救おうと、自らの生いたちや体験をもとに、社会に変わってほしいとの願いを込め、提言を行う啓発イベントです。
認定NPO法人ブリッジフォースマイル(B4S)が、企業やボランティアの協力を得て、2019年から毎年開催し、今年で5回目を迎えます。
毎月1回程度のペースでワークショップを開き、フジテレビのアナウンサーのスピーチ指導なども受けながら、本番を目指します。
このコラムは、本番当日に向けて、動きや取り組みを、随時ご紹介していきます。