平成の時代から解決しない様々な社会課題。
大人は日々子どもに宿題をしなさいと言いがちですが、渦中の子どもから大人に出された“社会課題の解決”という宿題、あなたはどう答えますか? 取り組みますか?
“6問
近所の人のつうほうで、ぼくはほごされました。
ここでは、どなられたりなぐられたりせず、安心してねられます。
なのに、家に帰されることになりました。
じごくのような家に、帰らない方法はありますか(小4)”
【問題の解説】
増え続ける虐待
児童相談所が対応した児童虐待相談件数は193,780件(令和元年度、過去最多)。虐待により死亡した子どもは54人、週に1人以上が虐待により命を落としています。
虐待の相談件数が増加していることに加え、児童相談所は対応業務の範囲が拡大・複雑化しており、パンク寸前の状態です。
保護された子どもが生活できる場所が足りない
保護された子どもは、様子を見て問題なさそうと判断されれば、親元に帰されることも珍しくありません。しかし、児童養護施設や里親家庭など受け入れ先が見つからないという消極的な理由から、家に帰されることもあります。
海外に比べて日本は里親が少ない
この問題を解決するため、政府は里親家庭を増やす政策を取っています。諸外国では社会的養護の必要な子どもの多くが里親のもとで育っています(オーストラリア 9割以上、アメリカ 7割以上など)。しかし日本では、2割程度です。
日本で里親による養護が少ないのは、「里親制度」の認知不足、里親家庭のサポート体制の不足など、様々な課題があるといわれています。
現在進行形で、この宿題を解こうとしている大人がいます!
この宿題に取り組んでいる大人の一人に、NPO法人日本こども支援協会代表理事の岩朝 しのぶさんがいます。
自身も里親である岩朝さんは、里親家庭を増やすためにどんなことをしているのでしょう? 活動するにあたってどんな壁にぶつかっているのでしょう?
自分にもできることがあるーそんな風に思えるヒントをお話しいただきます。
積み残されている宿題を、みんなの力で終わらせる。
子どもからの宿題を解かない大人たちは確かに多いけれど、だからといってあきらめたくない。この夏、あきらめない子どもと、あきらめない大人が集います。
大人が解かない宿題を出す子どもたちと、
解く方法を考える大人が集う!
コエール 2021
日時:2021年7月3日(土)13:30開演
場所:オンライン配信
人知れず苦しんでいる子どもたちに光をあて、その問題を解決するために、すでに行動を起こしている人、行動を起こし始めた人と一緒に考え、アクションを起こすイベントです。